カネキン小椋製盆所

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往時の町並みが保存された中山道・妻籠宿で知られる南木曽町。この歴史薫る町には、ろくろを使って木工品を加工・製造する木地師による伝統工芸「南木曽ろくろ細工」が息づいています。カネキン小椋製盆所は、その長年継承する職人技を生かした盆や椀などのほか、チャレンジ精神から生み出した新たな製品でも注目を集めています。

社名カネキン小椋製盆所
本社所在地長野県木曽郡南木曽町吾妻4689-108
従業員数6人(パートなど含む)
代表取締役小椋 浩喜
創業 1876(明治9)年
資本金 1,000円
事業内容 木工業
TEL0264-58-2021
FAX0264-58-2637
企業サイトhttps://www.kanekin-ogura.jp/index.html
代表取締役 小椋 浩喜さん
出身 南木曽町

木地師の仕事は?

玉切、大割、丸め、荒びき、乾燥を経た木材をろくろに固定して削り、盆や椀などに成形するのが仕事です。木地師は1000年も前から受け継がれている職業で、私が仕上げた品(木地)は木曽漆器にも用いられています。

どのような商品をつくっていますか?

伝統的な食器などに加え、今までになかった新たな商品づくりにもチャレンジしています。その代表格が、ケヤキをろくろで加工した天然木スピーカー「音蔵(おぐら)」です。スピーカーですから一番に問われるのは音質です。全国各地で視聴してもらっていますが、「今まで聞いたことがないような優しくて温かみのある音がする」などと、うれしくなる感想をたくさんいただいています。他にも、より使い勝手が良いようにデザインに工夫を凝らして機能美を追求し、加工した「ちらし寿司の器」も当社ならではの商品です。

会社の強みを教えてください

購入された方に満足していただける品をつくれる技術力でしょうか。お店で手に取って購入していただいた方々はもちろん、ネットショップで購入していただいた方々からも「実際に使ってみて良い物だった」との感想をよくいただきます。今後も、満足していただける品をつくり続けたいと考えています。

ご自身について教えてください

代々続く木地師の家に生まれ、子どもの頃から自分も木地師になるものと思っていました。高校を卒業後、有名な香川漆器の産地の高松市で7年間修業し、その後、南木曽町に戻り、父のもとで仕事を始めました。香川のろくろ細工の技術は木曽と大分違っていました。その両方を身につけられたのは職人として大きな財産になり、その財産から「音蔵」も生まれました。

会社の目指すものを教えてください

過去にない製品を生み出すチャレンジを続け、南木曽ろくろ細工の可能性を広げていきたい。今、イメージしている新製品はデジタル機器の傍らで彩りを添えるような品です。また、南木曽ろくろ細工の素材に適した広葉樹の不足に対応できるよう、柔らかく傷つきやすいため素材にはあまり向かない、針葉樹の活用拡大にも取り組んでいきたいと考えています。

伊藤 史織さん
入社1年
出身 岩手県
在住 南木曽町

入社したきっかけを教えてください

仙台の大学に在学中、就活期に「木工の仕事がしたい!」と思ったのがきっかけです。インターネットなどで情報を集めるうちに木材の買付から製材、乾燥、ろくろびき、漆塗り、販売までを一貫して行うカネキン小椋製盆所を知りました。当時は求人がなかったので、小椋社長に直接電話をかけて就職したい気持ちを伝えました。最初は「簡単な仕事ではないから」とはっきり断られましたが、諦めずに気持ちを伝え続けていたところ、南木曽ろくろ細工職人の養成を図る南木曽町の地域おこし協力隊を社長から紹介されました。その協力隊の制度を活用して3年間の任期中この会社で研修を積み、その後、入社しました。

仕事はどのようなことをされていますか?

社長やベテラン職人さんの指導のおかげで、南木曽ろくろ細工の工程をほぼ一通りできるようになったので、日々製作に打ち込んでいます。今度も努力を欠かさず技術を高めながら、いつかは自分の個性が際立つ品を作りたいです。

移住したいと考えている方にメッセージをお願いします

やっぱり、移住には目的が不可欠でしょう。目的とは、そこでやりたいことです。移住に不安はつきものですが、目的があれば大丈夫です!

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