木曽町にIターンした人の密着記録-越取寛昭さん編
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2016年、神奈川県横浜市の師岡熊野神社に勤めている時に、長野県神社庁木曽支部から父の出身地である木曽町日義にある神社の宮司にならないかというお話をいただきました。小学生の頃は父と一緒によく木曽町に来ていたので馴染みはありましたが、妻と子ども4人の家族を抱え、田舎暮らしをうまくやっていけるのだろうかという不安もありました。
それでも宮司という大役にやりがいを感じましたし、日義のお宮は専任の宮司が退任後、10年以上も宮氏がいないなか、総代さんや氏子のみなさんが守ってきたご苦労を考え、日義にある南宮神社、原野八幡宮、旗挙八幡宮、3社の宮司をお受けし、2018年4月に着任しました。生活のため王滝村の御嶽神社で権禰宜(ごんねぎ)を兼務しながら、日義のお宮で季節ごとの神事やご祈祷を行っています。同じく神職である妻は「これもご縁」と木曽町への移住を積極的に進めてくれました。現在は日義のお宮の禰宜(ねぎ)として一緒に務めてくれていますが、彼女のほうが田舎暮らしを喜んでいますし、今も満喫しています(笑)。高校2年、中学3年、小学6年、小学5年の子どもたちも、こちらの生活に慣れて自然を満喫しています。
買い物に多少、不便を感じることがありますが、木曽町での生活は日々、気候や景色の彩りが移り変わります。都会ではクリスマスやハロウィンの飾りで季節を感じていましたが、ここでは毎日に季節を感じます。二度と同じ日はやって来ないんです!本当に自然に恵まれた場所ですね。
起床
庭と畑の草取り
妻が畑でスイカやかぼちゃ、ミニトマトを作っているので、草取りは私の役目です。6時過ぎには朝食を済ませます。
子どもたちも順に朝食を済ませてそれぞれ学校へ。
御嶽神社(王滝村)へ
勤め先の御嶽神社に向かいます。車で40分ほど。
着いたらまず掃除です。ブロアーで落ち葉などを飛ばしたりしますが、境内はとにかく広いので大変です。
書類作成・御朱印書き
神社の書類をパソコンで作成します。
参拝者に頼まれると御朱印帳に押印と墨書きをします。
お賽銭集め
本殿までの階段は382段。走れば5,6分で上ることができますが(笑)、15ヵ所あるお賽銭箱をすべてをまわると30分はかかりますね。
退社・南宮神社草刈り
今日の業務報告を済ませて退社。午後5時40分に帰宅。夕食までに時間があるので、南宮神社の草刈りを。19時に夕食を食べ、21時に就寝。
休日は・・・
神楽の笛を吹くのが趣味です。
今でも月に1度、安曇野にある信濃神楽会でお稽古しています。
神事を執り行うことも・・・
日義のお宮の各社では年4回季節ごとに、妻の禰宜とともに神事を執り行います。
南宮神社例祭で奉納した神楽舞。
地域の子どもたちに・・・
国が安らかであるようにという祈りがこめられた「浦安の舞」。
妻は地元の小学生に神社に奉納してもらえるように、この舞を指導しています。
木曽は遊ぶ場所が多いですし、地域みんなで子どもたちを見てくれています。ここの子どもたちはいきいきしていますね。それに自分の意見を言える子が多いと思います。一番下の子も影響を受けたのか最近では自分の意見を言うようになってきました。子育てには最高の場所だと思いますよ。
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