リノベーションした古民家で夫婦そろってテレワーク

【卓】妻のふるさとの木曽には休暇になると家族で帰省し、時には仕事もしていました。いつかは木曽でくらしたいという気持ちで過ごしていたところ、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で妻が在宅勤務になり、私もオンラインでの打ち合せが多くなりました。そこで2人で話し合い、娘が小学校に入学する前のこの機に木曽への移住を決断しました。

【智】住まい探しは少し苦労しましたが、親戚や地元の友人が快く協力してくれたおかげで条件に合う古民家が見つかり、リノベーションをして住みやすさとテレワーク環境を整えました。

【卓】私は、企業や商品のブランディングを手がける会社を経営しています。木曽のインターネット環境は東京と何も変わらず、テレワークはとても快適です。木曽にいながら全国各地の顧客と仕事ができます。

【智】私は、東京にある会計事務所に勤めています。基本的には在宅で仕事をして月に数回、事務所へ出社しています。電車で通勤する時間は長いのですが、その間もノートパソコンで仕事ができるので苦になりません。有意義に過ごせています。

【智】東京から木曽に来たのが1月だったので、娘と息子が保育園に途中入園できるか心配でしたが、娘は無事に入園できました。息子も子育て支援センターに預かってもらえたので、仕事を続けることができました。今、娘は小学校に、息子は保育園に通っています。毎日とにかく、家の中も外も元気に走り回っています(笑)。子どもたちの生き生きとした笑顔が見られて、「ここに移住して本当によかった」と実感しています。

【卓】私たちは、移住と言っても隣町に引っ越したような感覚です。これまで移住は転職とセットでしたが、これからは移住しても同じ職場で働ける人が増えていくのでは。テレワークの可能性について日頃からアンテナを張り、できるだけ情報を集めていた方が良いと思います。