木曽の山に抱かれながら樹齢重ねた木との対話に喜びを味わっています。

石渡 勇輝さん
神奈川県→上松町在住
移住した年 2023年
職業 林業
未知の世界へ飛び込みたくて 木曽での林業の道を選択
移住した理由は、やったことのないことをやりたかったから。何がしたいのかと思案し、たど
り着いたのが林業でした。その後、信州で林業に携わる会社の合同説明会に参加した際、ひの
き精香(上松町)の社長と出会い、お世話になることを決断。妻と移住しました。
神奈川では個人で、健康づくりに関わるサポート業を営んでいました。その仕事は現在も、主にオンラインを活用し、会社公認の副業として続けています。
一人前のフォレストワーカーになるため チェンソーを手に日々奮闘中
林業については、全くの素人でした。先輩たちと山中へ分け入り、まさに一から教えてもらいました。現在の仕事場は主に、木曽にある国有林です。チェンソーで伐採したヒノキやスギを、麓まで張った架線を使って下ろしてトラックへ積み込み、貯木場に運搬。
「早く一人前になる」という向上心を持って働けています。山中での作業は危険が伴い、気を緩めることはできませんが、休憩中には小鳥のさえずりや林間を風が渡る音、そして、愛妻弁当に癒やされています。
地域に溶け込むポイントになった 消防団の仲間の輪
上松町営住宅に妻と、上松生まれの息子と暮らしています。近所の皆さんには親切にしてもらい、地域のお祭りへの参加なども通して楽しく交流しています。消防団にも入っています。年齢も職業も異なる、さまざまな同僚団員とつながりを持つことで、より早く地域に溶け込めました。これからは、何らかのかたちで地域の皆さんの健康づくりのお役にも立てれば、と考えています。